よくあるご質問

質問1.子供の中耳炎について

■子供が中耳炎を繰り返します 将来難聴にならないか心配です

 将来難聴を残すことはまれと言っていいでしょう。ただ、逆に言うと不適切な治療を受けたり、治療せず放置すれば難聴を残すことになりかねないということでもあります。
 小さいお子さんでは、耳管(耳と鼻の奥をつなぐ管)が大人に比べ水平に近いため、鼻づまりや鼻水が長く続くと中耳炎になりやすく繰り返すことがあります。
 痛みを伴う急性中耳炎は抗生剤による治療が第一ですが、治る過程で溜まった膿が滲出液(しんしゅつえき)といわれる液に変わります。これが滲出性中耳炎です。
 これらの中耳炎は鼓膜の奥に膿や液が溜まっているわけですから一時的な難聴を伴います。このため適切な時期に鼓膜を切開して中の膿などを出してやる必要がある場合もあります(もちろん全例ではありません)。それでも繰り返す場合は鼓膜に換気用の小さなチューブを入れます(小学生であれば多くは入院の必要はありません)。これら鼓膜切開や鼓膜チューブ留置は難聴の直接の原因にはならないので心配はありません。

質問2.子供の鼻水と咳について

■咳と鼻水で小児科に通ってますがなかなか良くなりません。耳鼻科に行く方が良いでしょうか?

是非、耳鼻科に行ってみてもらってください。
 咳の中には鼻水がのどに流れ、それが刺激になって起こるものがあります。小児科の先生もそのことは良くご存知で鼻水を止める処方もされますが、残念ながらそれだけではこの咳は止まらない場合があるからです。これが第一の理由です。
 ちなみに当クリニックでも鼻水の原因がアレルギーによるものか、それとも風邪などによるものかをその場で検査し(採血ではありませんのでお子さんへの負担は殆どありません)、結果をお見せして適切な治療を行います。これにより数日で鼻づまりや咳は減少し、夜もゆっくり眠れるようになりますよ。
 第二の理由は、長く続く鼻水は中耳炎の原因になるからです。とくに片側だけの中耳炎は子供さんの訴えが余り無く、見逃されることがあります。そうすると質問1.でお答えしたように将来難聴を残すことになるからです。
 風邪を引くと鼻水が長引くお子さんは耳鼻咽喉科もかかられることをお勧めします。

質問3.大人の長引く咳

■もう2週間以上咳が続きます。内科では肺に異常は無いといわれ咳止めを飲んでいます。声もすっきりしません。何科で見てもらえばいいのでしょうか?

 しつこい咳は体力を奪い辛いですね。2週以上続く咳は喉頭炎の可能性があります。一度耳鼻咽喉科で診てもらいましょう。
 もし、喉頭炎による咳であれば咳止めでは簡単には止まりません。喉頭をしっかり観察すれば比較的容易に診断がつきます。もちろんまれではありますが喉頭癌の初期である可能性も否定できません。ただ、これも喉頭を観察することで早期発見が可能です。
   

質問4.ほくろ、シミについて

■最近ほくろと思っていたらだんだん大きくなってきて心配です 簡単に取れますか?

 大きさにもよりますが日帰り手術で簡単にできます。
 ほくろは年齢とともに大きくなりますし数も増えてきます。団子のように丸く、しかも毛が生えて大きくなるものは悪性の心配はまずありません。
 足の裏や手の平のほくろや、にじむ様に大きくなったほくろは要注意です。一度皮膚科で見てもらってください。大きさにもよりますが病理検査も兼ねた切除が必要です(全てではありません)。

■シミが増えてきました 治療法を教えてください

 いわゆるシミは健康保険が使えない治療、つまり自費診療になります。ただ、ご本人がシミと思っていても皮膚腫瘍であることもあり、その場合は健康保険がききます。受診していただきご相談いただければ費用も含め説明させて頂きます。